あの日、ヒヤッとした私の実体験
「申告内容に不備があります」
——税務署から届いた通知を見た瞬間、背筋がゾワっとしました。
当時の私は、開業して2年目のフリーランス。仕事の幅も広がり、報酬も少しずつ安定してきたころです。
でも、確定申告は正直まだまだ手探り。
ネット記事や知人の話を参考に、自力で申告書を作成しました。
「今年も何とか終わった…」そう思っていた矢先の通知。
原因は、小さな経費計上ミスと源泉徴収税額の記載漏れ。
税務署へ出向き、訂正と追加納税をすることに。
このとき痛感しました。
「信頼は、小さな実務ミスから崩れていく。」
正しく申告することは、節税や法令遵守だけでなく、取引先からの信頼を得る武器にもなるのです。
この記事はこんな方におすすめ
- これから確定申告に挑戦するフリーランスの方
- 申告ミスが心配で自信が持てない方
- 信頼されるビジネススキルを身につけたい方
確定申告でよくある3つのミス
① 経費の判断を自己流で進めてしまう
私も最初は「これも経費になるはず！」と、広めに計上していました。
たとえば
- 打合せ帰りのカフェ代
- セミナー帰りの交通費
- 作業用のソフト購入費用
もちろん正しく計上すれば経費になります。でも根拠や領収書が曖昧だと否認される可能性も。確定申告でよくある3つのミスとは？
さらに、交際費や自宅兼事務所の家賃按分など、グレーゾーンも多い。
自己流のまま進めると「あとで税務調査が怖い…」という心理的不安も膨らみます。
👉 ポイント
- 国税庁のガイドラインを参照
- 経費計上は「業務との関連性」が説明できることが重要
② 源泉徴収税額の記載漏れ
法人クライアントが支払ってくれる報酬の中には、源泉徴収されたものがあります。
私もこれをうっかり入力し忘れてしまったのが、先ほどの税務署通知の原因でした。
源泉徴収票や支払調書を手元に用意し、正確に記入しましょう。
この入力漏れは、追加納税の請求だけでなく、信用にも影響します。
👉 ポイント
- 支払調書は全て集める
- e-Taxの入力時にも必ず源泉徴収欄を確認
③ 開業届・青色申告承認申請を出していない
開業時に届出を出し忘れる人も意外と多いです。
青色申告の特典（65万円控除、赤字繰越、家族給与など）を受けるには、事前の申請が必要。
私の知人は、「開業2年目で自動的に青色申告できると思ってた！」と青ざめていました…。
👉 ポイント
- 開業届と青色申告承認申請書はセットで提出
- 期限は原則として開業から2ヶ月以内
正しい申告をするための5ステップ
では、どのように申告準備を進めればミスを防げるのか？
私が今実践しているステップを紹介します。
- 帳簿付けは月次でコツコツ（クラウド会計ソフトも活用）
- 領収書・請求書はすべて整理保管（可能なら電子保存）
- 経費と私用を明確に分ける（事業用口座・カードを活用）
- 支払調書・源泉徴収票をすべて回収
- 税務署・CFQ参考書のガイドラインを活用しながら申告作業
正しく管理するクセがつくと、取引先への説明力や交渉力にもつながります。
【実務メリット】信頼・単価・案件が変わる理由
正しい申告ができると、次のメリットが自然と生まれます。
- ✅ 企業との取引時に「信頼できるフリーランス」と評価される
- ✅ 法人取引が増え、単価交渉もしやすくなる
- ✅ 税制優遇を活かして手取りが増え、事業拡大の余力が生まれる
- ✅ 経理・税務の知識がそのまま契約交渉・案件管理でも役立つ
「仕事が切れにくいフリーランス」になるためには、実務の正確さが大きな武器になるのです。
よくある疑問・誤解Q&A
Q1. フリーランス1年目でも青色申告はできますか？
👉 はい、できます。ただし、事前に青色申告承認申請書の提出が必要です。開業届とセットで準備しましょう。
Q2. 経費はどこまで認められる？
👉 業務に直接関連する支出が基本です。迷った場合は領収書を保管し、税理士や参考書で確認を。
Q3. 源泉徴収票が届かない取引先もあるけど？
👉 届かない場合でも、自分の売上記録から正しく源泉徴収額を計算・記載しましょう。未着なら取引先に確認を。
Q4. e-Taxと紙提出、どちらがいい？
👉 ネット環境が整っているならe-Taxがおすすめ。添付書類が省略でき、控除も有利になるケースが増えています。
「制度の理解」と「実務対応」のあいだに、いつも不安があった。
確定申告って、本当に複雑で難しい…。
フリーランスとして一人で仕事をする中で、「これ、誰にも相談できないけど大丈夫かな…」と手探りになる場面、ありませんか？
「制度は知ってる。でも、実務でどう動けばいいのかがわからない」
そんな声をもとに作られたのが、CFQ（個人事業経営士）公式参考書です。
■「経営のスキルを持った個人事業主」になるために
この参考書は、単なる制度解説ではありません。
- 届出・税務・契約・保険などの基礎知識
- リアルなケーススタディ
- その場で確認できる4択式テスト
といった3ステップ構成で、あなたの「なんとなく不安」を「自信」に変える実践的な教材です。
■「誰にも聞けなかった」を解決する1冊
制度を理解するだけでは、安心して仕事を続けられません。
クライアントと信頼関係を築くために、知識と対応力は欠かせない。
この1冊があれば、もう一人で不安にならなくていい。
あなたの「事業者としての土台」を、そっと支えてくれる本です。
📘 CFQ公式参考書にはインボイスの基本が丁寧に解説されています。
まとめ：自信が「信頼」につながる
私自身、申告で失敗した経験があったからこそ、今は慎重に、でも自信を持って実務を進められるようになりました。
「税務が不安…」「契約が苦手…」
そんな悩みも、正しい知識を持つことで大きな武器に変わります。
不安をそのままにするのではなく、学んで備えれば、あなたの自信につながり、その自信が信頼を生むという未来が待っています。
CFQは、そんなあなたの実務力を一緒に育てていきます。
