
こんにちは。フリーランスひかるです。
先月、久しぶりに連絡をくれたクライアントから「急ぎで対応してほしい」と依頼が来ました。内容を聞くと、明らかに相場より安い金額。しかも納期は3日後。
頭では「これは断るべきだ」と分かっていたのに、気づいたら「大丈夫です、やります」と返信していました。
送信ボタンを押した瞬間、ため息が出ました。またやってしまった。なぜ私は断れないんだろう。
この記事では、私が月15万円分の時間を失ってようやく気づいた「断れない心理」と、実際に2週間で変われた練習法をお伝えします。
✅ この記事はこんな方におすすめ
- 低単価の依頼を断れず、気づくと時間だけが奪われている
- 「また次回も」と言われると、無理な条件でも引き受けてしまう
- 断ると嫌われるのではないかと不安になる
この記事の監修者
フリーランスひかる
フリーランス歴10年超。
報酬未払い、契約トラブル、ブラッククライアント案件…いろんな修羅場を経験してきました。
「あの時知ってさえいれば…」という後悔をバネに、フリーランスの人が同じ失敗をしないよう、役に立つ知識と今日からできる対処法をお伝えします。
フリーランスが仕事を断れない3つの心理
「断る=悪いこと」だと思っていませんか。
私もそうでした。でも、断れない理由を冷静に分析してみると、実は能力の問題ではなく、心理的なブレーキがかかっていただけだったんです。
1. 「次の仕事がなくなるかもしれない」という不安
フリーランスは雇用契約ではないので、一度断ったら二度と声がかからないのではないか。そんな恐怖がありました。
特に、仕事が途切れそうなタイミングだと「今断ったら来月の収入が…」と焦ってしまう。結果、無理な条件でも「やります」と言ってしまうんです。
でも冷静に考えてみてください。本当に一度断っただけで縁が切れるクライアントは、長期的に付き合う価値があるでしょうか。
私が過去に「今回は難しいです」と丁寧に断ったクライアントの8割は、また別の案件で声をかけてくれました。むしろ、無理して受けて納期に遅れたり、クオリティが下がったりする方が信頼を失います。
2. 「せっかく声をかけてもらったのに申し訳ない」という罪悪感
これ、めちゃくちゃ分かります。
特に、長く付き合っているクライアントや、紹介で繋がった相手だと「期待に応えなきゃ」というプレッシャーが強くなります。
ある日、知人から紹介された案件を断れず引き受けたことがありました。報酬は相場の半額以下。でも「紹介してくれた人の顔を潰したくない」という気持ちが先に立って、条件交渉もせずに受けてしまいました。
結果、その案件に追われて本来やるべきだった仕事が遅れ、別のクライアントに迷惑をかける羽目に。
断ることは悪いことじゃない。むしろ、自分のキャパシティを正直に伝えることが、相手への誠実さだと気づきました。
3. 「自分には価値がない」という自己評価の低さ
これが一番根深いかもしれません。
「安くても仕事がもらえるだけありがたい」 「高い金額を提示したら笑われるんじゃないか」
こんな気持ち、ありませんか。
私も長い間、この考えに縛られていました。でも、ある先輩フリーランスに言われた言葉で目が覚めました。
「あなたが安く受けるたびに、業界全体の相場が下がっていくんだよ」
その瞬間、ハッとしました。自分だけの問題じゃない。自分の価値を低く見積もることは、同じように頑張っている他のフリーランスにも影響を与えているんだと。
断れないまま進むと起きる「負のスパイラル」
断れないことで失うのは、お金だけではありません。
スケジュールが常にパンパンになる
低単価の案件を断れないと、スケジュールが埋まっていきます。すると、本来受けたい高単価の案件が来ても「今は手が離せません」と断らざるを得ない。
私は過去に、月3万円の案件を5つ抱えていた時期がありました。月15万円。一見悪くない数字に見えますが、時給換算すると1000円以下。しかもその間に、月20万円の案件オファーが来たのに断ることになりました。
目先の安心を取ったせいで、長期的なチャンスを逃したんです。
心身が疲弊し、クオリティが下がる
無理して受けた仕事は、どこかで無理が出ます。
納期ギリギリで仕上げた成果物は、自分でも「これじゃない感」がある。クライアントからの評価も微妙。結果、リピートに繋がらない。
2023年のフリーランス白書によると、フリーランスの約4割が「無理な案件を引き受けて体調を崩した経験がある」と回答しています。(出典: https://blog.freelance-jp.org/20230215-24093/)
私も、断れずに受けた案件で徹夜が続き、別のクライアントへの納品が遅れたことがあります。あの時の「申し訳なさ」と「情けなさ」は今でも忘れられません。
信頼関係が崩れる
一番怖いのはこれです。
無理して受けた結果、約束を守れなくなる。連絡が遅れる。クオリティが落ちる。
クライアントからすれば「最初からできないなら断ってほしかった」と思うはずです。結果的に、信頼を失い、次の仕事に繋がらなくなります。
断ることよりも、無理して受けて期待を裏切ることの方がよほど相手に失礼なんです。
2週間で変わる「断る練習法」とスマートな伝え方
では、どうすれば断れるようになるのか。
私が実践して効果があった方法を、ステップごとに紹介します。
ステップ1: 即答しない習慣を作る
これが一番大事です。
依頼が来た瞬間に「やります」と返すのをやめる。まず「確認して折り返します」と言う癖をつけました。
返信テンプレートはこんな感じです。
ご依頼ありがとうございます。現在の状況を確認して、明日の午前中までにお返事させていただきます。
たったこれだけで、冷静に判断する時間が作れます。
感情的に「断ったら嫌われるかも」と思っている時は、ほぼ100%判断を誤ります。一晩寝て、翌朝もう一度考える。それだけで「やっぱりこれは断るべきだ」と気づけることが多いです。
ステップ2: 断る基準を明確にする
「なんとなく嫌だな」では断れません。
自分の中で「これを下回ったら受けない」というラインを決めておくことが大切です。
私が設定した基準はこの3つです。
- 時給換算で3000円を下回る案件は受けない
- 納期が3営業日未満の急ぎ案件は、追加料金をいただく
- 自分のスキルが活かせない案件は丁寧に断る
最初は「こんなこと言ったら仕事が来なくなるんじゃ…」と不安でした。でも、基準を設けてから半年経った今、収入は1.5倍になりました。
理由は単純です。低単価の案件を断った分、高単価の案件に時間を使えるようになったから。
ステップ3: 角が立たない断り方のテンプレートを使う
「できません」とストレートに言う必要はありません。
私が実際に使っているテンプレートを3つ紹介します。
パターン1: スケジュールを理由にする
お声がけいただきありがとうございます。現在、○月○日まで別案件でスケジュールが埋まっており、ご希望の納期に間に合わせることが難しい状況です。もし納期に余裕があればお引き受けできるのですが、いかがでしょうか。
パターン2: 専門外であることを伝える
ご依頼ありがとうございます。今回の内容は私の専門分野とは少し異なるため、より適任の方にお願いした方が良い結果になるかと思います。もしよろしければ、〇〇が得意な知人をご紹介できますが、いかがでしょうか。
パターン3: 条件が合わないことを正直に伝える
お声がけいただき嬉しいです。ただ、今回のご予算とこちらの対応可能な範囲を照らし合わせたところ、ご期待に沿えるクオリティでお届けするのが難しいと判断いたしました。申し訳ございません。
この3つのテンプレートを使い分けるだけで、断ることへのハードルがぐっと下がります。
特に「代案を出す」「理由を明確にする」ことで、相手も納得しやすくなります。
ステップ4: 断った後のフォローを忘れない
断ったら終わり、ではありません。
その後のフォローで、関係性を維持できるかどうかが決まります。
私が必ずやっているのは、断った後に「また別の機会があればぜひお声がけください」と一言添えること。
実際に、過去に一度断ったクライアントから数ヶ月後に「今回は余裕を持ってお願いしたいです」と再度依頼が来たことが何度もあります。
丁寧に断れば、むしろ信頼が深まることもあるんです。
断ることで得られる本当のメリット
断る勇気を持つと、仕事の質が変わります。
時間単価が上がり、収入が安定する
低単価の案件を断ることで、空いた時間を高単価の案件に使えます。
私の場合、月15万円分の低単価案件を断った結果、その時間で月25万円の案件を受けられるようになりました。
単純計算で月10万円のプラスです。年間で120万円。これは大きいです。
クライアントとの関係が対等になる
「安くても受けてくれる人」ではなく「きちんと価値を提供するプロ」として見てもらえるようになります。
断ることで、相手も「この人は忙しいんだな」「ちゃんと仕事を選んでいるんだな」と認識してくれます。
結果的に、条件交渉もしやすくなりますし、無理な要求も減ります。
自己肯定感が上がる
これが一番大きいかもしれません。
「自分で選んだ」という感覚が持てるようになると、仕事に対する姿勢が変わります。
以前は「仕事をもらっている」という感覚でしたが、今は「仕事を選んでいる」と思えるようになりました。
この感覚の違いは、想像以上に大きいです。
長期的な信頼関係が築ける
無理して受けて約束を守れないよりも、最初から正直に「今は難しいです」と伝える方が、相手も納得してくれます。
特にリピートしてくれるクライアントほど「無理しないでね」と言ってくれることが多いです。
信頼関係は、一度や二度の案件で作られるものではありません。長く付き合う中で、お互いに無理のない関係を築くことが大切です。
フリーランスとしてのスキルが磨かれる
断る力は、フリーランスとして生きていく上で必須のスキルです。
この力を磨くことは、単に仕事を断るだけでなく、自分のキャリアをどう設計するか、どんなクライアントと付き合うか、どんな未来を作りたいかを考える力にも繋がります。
ちなみに、フリーランスとして長く活動していくために必要なスキルやマインドセットについて、もっと体系的に学びたい方には「CFQ®公式参考書」という資格テキストがあります。
これはフリーランスの実務や契約、税務、メンタル面まで幅広くカバーしている本で、私も何度も読み返しています。
特に「クライアントとの関係構築」の章は、断り方や交渉術についても触れられていて参考になります。(詳細はこちら: https://biz-support.or.jp/cfq-2)
明日からできること
いきなり全部を実践するのは難しいと思います。
まずは、この3つから始めてみてください。
1. 次の依頼が来たら、即答せず「一度確認します」と返す
これだけで、冷静に判断する時間が作れます。テンプレートをメモ帳に保存しておくと便利です。
2. 自分の「受けない基準」を紙に書き出す
時給、納期、内容など、3つでいいので明確にしておきましょう。迷った時に見返すだけで、判断がしやすくなります。
3. 断るテンプレートを1つ作っておく
スケジュールを理由にする、専門外を理由にする、どちらでもOKです。自分が使いやすいものを準備しておくと、いざという時に焦らずに済みます。
よくある疑問と誤解(Q&A)
Q1. フリーランスで仕事を断ると、次の依頼が来なくなるのではないかと不安です。どうすればいいですか?
A:👉私も同じ不安を抱えていました。でも、実際に丁寧に断ってみると、8割のクライアントはまた別の機会に声をかけてくれました。一度断っただけで縁が切れる相手は、長期的に付き合う価値がある相手ではないことが多いです。むしろ、無理して受けて約束を守れない方が信頼を失います。
Q2. クライアントから「安くしてほしい」と言われた時、フリーランスはどう対応すればいいですか?
A:👉まずは相手の予算と自分の提供できる価値を照らし合わせて考えます。どうしても予算が合わない場合は「この予算だと、ここまでの対応になります」と範囲を明確にするか、丁寧にお断りします。安易に値下げすると、その後もずっと安い金額で依頼される可能性が高いので、慎重に判断してください。
これらは全て正しい知識があるだけで避けられるトラブルばかりです!
トラブルの原因はあなたの人間性ではなく「知識不足」
「何でこんなトラブルばっかり起こるんだろう。もしかして向いていないのかな…」と悩んだこと、私も何度もありました。
でも今になって思い返してみると、自分自身を責める必要なんて全くなくて、ただの知識不足だったんですね!
CFQ(個人事業経営士)公式参考書は、まさにそんな人のために作られました。
この1冊で身に付く知識
- 届出・税務の基礎(開業届、青色申告、インボイス制度)
- 契約・法務の実務(契約書の作り方、著作権、下請法)
- 保険・リスク管理(損害賠償、PL保険、トラブル対応)
- ビジネスマナー・オンラインマナー(会社員勤務の経験が少ない方にも)
- ケーススタディ(実例から学ぶ失敗パターン)
- 4択式テスト(理解度チェック)
単なる制度を解説する内容ではなく、「明日から使える実践知識」が詰まっています。

こんな人におすすめ
- 今の自分、何がいけないかが分からない
- 契約書・見積書の作り方に自信がない
- 確定申告でいつも不安になる
- クライアントと対等に接したい
- もっと自分に自信を持ちたい
私自身、この参考書に出会ってから、「一人で抱えて不安」が「自信を持って対応できる」に変わりました。
あなたの「事業者としての土台」を、この1冊がしっかり支えてくれます。
【まとめ】「断ること」=「自分の価値を上げること」
断れない理由は、能力の問題ではありません。
不安や罪悪感、自己評価の低さといった心理的なブレーキがかかっているだけです。
即答しない、基準を作る、テンプレートを使う。この3つを実践するだけで、2週間後には確実に変わります。
断ることは悪いことじゃない。自分の時間と価値を守るために必要なスキルです。
あなたがどんな選択をしても、それはあなた自身が決めたこと。その選択を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。
このようなモヤモヤを解決したいのであれば、フリーランスの資格「CFQ」を取得を検討しましょう。
この資格は、クライアントに対して「フリーランス実務をしっかり学んだ人」という信頼を、目にみえる形で示すことができるようになります!
よくある疑問と誤解(Q&A)
トラブルの原因はあなたの人間性ではなく「知識不足」

