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「フリーランス2年目、骨折で月収ゼロ」無保険のまま開業した私が作った最低限カバーすべき3つの保険マップ

こんにちは。フリーランスひかるです。

あれは独立2年目の夏、階段を踏み外して右手首を骨折した時のことです。整形外科で「全治2ヶ月、固定が必要です」と告げられた瞬間、頭をよぎったのは治療費ではなく「今月の納品、どうしよう」という焦りでした。

デザイナーとして左手だけでマウスを動かすなんて無理。クライアントに事情を説明して案件を一時停止してもらいましたが、当然その間の収入はゼロ。貯金を切り崩す日々が始まりました。

国民健康保険には入っていたので治療費の3割負担で済みましたが、それ以外は何もカバーされません。家賃、光熱費、通信費、国民年金、健康保険料、そして日々の生活費。固定費だけで月20万円近くが消えていく恐怖を、初めて実感しました。

「保険なんて会社員のものだと思ってた」「フリーランスは国保だけで十分だと思ってた」。そんな甘い考えを、骨折が吹き飛ばしてくれました。


✅ この記事はこんな方におすすめ

  • 独立時に国民健康保険にしか入っておらず、民間保険を検討していないフリーランス
  • 「自分は健康だから大丈夫」と思っているが、漠然とした不安を抱えている方
  • 保険の種類が多すぎて、何から入ればいいのか分からず後回しにしている方

この記事の監修者

フリーランスひかる

フリーランス歴10年超。
報酬未払い、契約トラブル、ブラッククライアント案件…いろんな修羅場を経験してきました。
「あの時知ってさえいれば…」という後悔をバネに、フリーランスの人が同じ失敗をしないよう、役に立つ知識と今日からできる対処法をお伝えします。


私がやらかした「無保険フリーランス」の実態

独立した当初、私は保険について真剣に考えていませんでした。会社員時代は社会保険に自動的に入っていて、病気になっても傷病手当金が出る仕組みでした。でも退職後は「とりあえず国民健康保険に切り替えればOKでしょ」という認識だったんです。

保険料も「会社員時代より安くなった」と喜んでいました。実際、国保の保険料は前年の所得で決まるので、独立1年目は会社員時代の半分くらいの金額。これで医療費の3割負担になるなら十分じゃん、と思っていました。

でも骨折してから気づいたんです。国民健康保険は「医療費の補助」はしてくれるけど、「働けない期間の収入」は一切補償してくれない。会社員時代にあった傷病手当金のような制度は、国保には存在しないんです。

2ヶ月間、収入ゼロ。支出だけが続く毎日。通帳の残高が減っていくのを見ながら「なんで保険のこと、ちゃんと調べなかったんだろう」と後悔しました。貯金が50万円を切った時は、本気で実家に帰ることも考えました。

幸い、クライアントが待ってくれて復帰後に仕事が戻ってきましたが、もしあのまま3ヶ月、4ヶ月と長引いていたら、フリーランスを続けられなかったかもしれません。

無保険で働くリスクは想像以上に大きい

私の骨折はまだマシな方でした。2ヶ月で復帰できたし、クライアントも待ってくれた。でも世の中には、もっと厳しい状況に陥っているフリーランスがたくさんいます。

フリーランス協会の調査によると、フリーランスの約6割が「病気やケガで収入が途絶えることへの不安」を抱えているそうです。実際、長期入院が必要になったり、後遺症が残ったりして、廃業を余儀なくされるケースも少なくありません。

特に怖いのが、突然の病気です。骨折なら「ケガしたから休む」と周囲も理解してくれますが、がんや心疾患のような重い病気になると、治療期間も長期化します。抗がん剤治療を受けながらフリーランスの仕事を続けるのは、体力的にも精神的にも相当ハードです。

2023年には、30代のフリーランスエンジニアが急性白血病で入院し、治療費と生活費の両方に苦しんでクラウドファンディングで支援を募ったニュースもありました。高額療養費制度で医療費の自己負担には上限がありますが、それでも月10万円近くかかることもあります。そこに家賃や生活費が加われば、貯金はあっという間に底をつきます。

「自分は健康だから大丈夫」。そう思っていた私も、階段を踏み外すまでは同じでした。でも病気もケガも、前触れなくやってきます。予測できないからこそ、備えが必要なんです。

骨折から復帰した後、私は真剣に保険について調べ始めました。でも調べれば調べるほど、保険の種類は膨大で、どれに入ればいいのか分かりません。医療保険、がん保険、就労不能保険、個人賠償責任保険、所得補償保険。聞いたこともない名前ばかりで、混乱しました。

保険会社のサイトを見ても、メリットばかりが並んでいて「結局、全部入らなきゃダメなの?」と思ってしまう。でも全部入ったら、保険料だけで月に数万円かかります。フリーランスの収入は不安定なのに、そんな固定費を増やすのは現実的じゃない。

実体験から導き出した「最低限カバーすべき3つの保険」

そこで私は、自分の骨折経験と、他のフリーランス仲間の話を聞きながら、優先順位を整理しました。限られた予算の中で、本当に必要な保険だけに絞り込む作業です。

結論から言うと、フリーランスが最低限入るべき保険は「就労不能保険」「医療保険」「賠償責任保険」の3つです。それぞれ、どんなリスクをカバーするのか、そして実際にどう選べばいいのかを説明していきます。

1. 就労不能保険(最優先)

まず最優先で入るべきなのが就労不能保険です。これは「病気やケガで働けなくなった時に、毎月一定額の給付金を受け取れる」保険。私が骨折で困ったのは、まさにこの部分でした。

会社員には傷病手当金がありますが、国民健康保険にはそれがありません。だから自分で備えるしかない。就労不能保険に入っていれば、働けない期間も月10万円、15万円といった給付金が受け取れます。これがあるだけで、精神的な余裕が全然違います。

選ぶポイントは「給付金額」と「支払い開始のタイミング」です。給付金は、最低でも月10万円は欲しいところ。家賃や光熱費などの固定費をカバーできる金額を目安にします。保険料を抑えたいなら月10万円、余裕があるなら月15万円くらいが現実的です。

支払い開始のタイミングも重要です。一般的な就労不能保険は「60日免責」といって、働けなくなってから60日後に給付が始まります。つまり最初の2ヶ月は自力で乗り切る必要がある。だからこそ、最低でも2〜3ヶ月分の生活費は貯金として確保しておくことも大切です。

私が加入したのは、ライフネット生命の「働く人への保険3」です。月額保険料は約3,000円で、月10万円の給付が受けられます。他にもアクサダイレクト生命の「働けないときの安心」や、チューリッヒ生命の「くらすプラスZ」など、複数の選択肢があります。

参考:ライフネット生命「働く人への保険3」 https://www.lifenet-seimei.co.jp/product/income_support/

2. 医療保険(バランス重視)

次に検討したいのが医療保険です。これは「入院や手術をした時に給付金が出る」保険。国民健康保険で3割負担になるとはいえ、長期入院や手術が必要になれば、自己負担額は数十万円に膨らみます。

医療保険を選ぶ時のポイントは「入院日額」と「手術給付金」、そして「先進医療特約」の3つです。入院日額は5,000円〜1万円が一般的。私は月額2,000円程度で入院日額5,000円のプランに入りました。

手術給付金は、手術の種類によって5万円、10万円、20万円などが支払われます。特約で「先進医療」をつけておくと、公的保険が効かない高額な治療を受ける時にも対応できます。先進医療特約は月100円程度なので、つけておいて損はありません。

医療保険は各社で内容が似ているので、保険料と保障内容のバランスで選ぶといいです。私が入ったのはメットライフ生命の「マイ フレキシィ」ですが、オリックス生命の「新CURE」やアフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」も人気があります。

参考:メットライフ生命「マイ フレキシィ」 https://www.metlife.co.jp/products/medical/mfl/

3. 賠償責任保険(リスクヘッジ)

3つ目が賠償責任保険です。これは「他人にケガをさせたり、物を壊したりした時に補償される」保険。フリーランスの場合、仕事中のミスで取引先に損害を与えてしまうリスクもあります。

例えばデザイナーなら、納品したデータに不備があってクライアントに損害が出た場合。エンジニアなら、開発したシステムにバグがあって取引先のビジネスに影響が出た場合。こうしたリスクは、仕事をしている以上ゼロにはできません。

賠償責任保険には「個人賠償責任保険」と「事業賠償責任保険」があります。個人賠償責任保険は日常生活での事故をカバーし、事業賠償責任保険は仕事上のミスをカバーします。

フリーランスとして働くなら、事業賠償責任保険に入っておくと安心です。フリーランス協会の一般会員になると、賠償責任保険が自動付帯されます。年会費1万円で最大5,000万円まで補償されるので、コスパも良いです。

参考:フリーランス協会 https://www.freelance-jp.org/

もし個人賠償責任保険だけで十分という場合は、火災保険や自動車保険の特約として月数百円でつけられることが多いです。すでに入っている保険の内容を確認してみるといいでしょう。

保険に入ることで得られる「本当のメリット」

ここまで読んで「やっぱり保険って必要なんだな」と思った方もいるかもしれません。でも保険に入る本当のメリットは、単に「お金が出る」ことだけじゃないんです。

一番大きいのは「精神的な安心感」です。私が骨折した時、一番つらかったのは金銭的な不安でした。通帳の残高が減っていくたびに「このままじゃ生活できない」という焦りが募り、治療に集中できませんでした。もし就労不能保険に入っていたら、少なくとも家賃と食費は確保できたはず。それだけで心の余裕が全然違います。

また、保険に入っていることで「挑戦できる幅」も広がります。例えば新しい分野の仕事に挑戦する時、失敗して収入が減るリスクを考えると、なかなか踏み出せません。でも万が一の時に保険があれば「最悪、数ヶ月は持ちこたえられる」という安心材料になります。

そして何より、家族や大切な人に迷惑をかけずに済みます。私が骨折した時、一瞬だけ実家の両親に頼ることを考えました。でも独立したのに親に頼るのは情けない。そんな葛藤もありました。保険があれば、誰かに負担をかけることなく自分で乗り越えられます。

保険は「守りの投資」です。派手さはないし、使わないに越したことはありません。でも万が一の時に、フリーランス人生を守ってくれる盾になります。月数千円の保険料で、この安心感が手に入るなら、私は絶対に入るべきだと思っています。

ちなみに、保険以外にもフリーランスとして知っておくべきリスク管理の知識はたくさんあります。私も独立当初は「何を知らないのかすら分からない」状態でしたが、一般社団法人ビジネス支援機構が提供している「CFQ®(Certified Freelance Quotient)公式参考書」を読んで、かなり視野が広がりました。

この参考書には、保険だけでなく、税金、契約、トラブル対応など、フリーランスが直面する実務的な課題が体系的にまとめられています。特に「こんな時どうする?」という具体的なシーンごとに解説されているので、実践的です。

参考:CFQ®公式参考書

明日からできること

保険について考え始めると、つい完璧を求めてしまいがちです。でも完璧な保険なんて存在しません。大切なのは「今の自分に必要な保障を、無理なく続けられる範囲で用意すること」です。

まずは、以下の3ステップで動いてみてください。

ステップ1:今の自分の状況を整理する 貯金がいくらあるか、毎月の固定費がいくらか、最低限いくらあれば生活できるかを書き出してみます。そうすると「何ヶ月分の生活費をカバーできればいいか」が見えてきます。

ステップ2:優先順位をつける 就労不能保険、医療保険、賠償責任保険の中で、自分にとって一番リスクが高いものを選びます。予算が限られているなら、まずは就労不能保険だけでもOKです。

ステップ3:複数の保険を比較する 1社だけで決めず、必ず2〜3社の保険を比較してください。保険料と保障内容のバランスを見て、自分に合ったものを選びます。保険の窓口や比較サイトを使うと、効率的に調べられます。

保険は「入ったら終わり」ではなく、定期的に見直すことも大切です。収入が増えたら給付金額を上げる、家族が増えたら保障を厚くする、といった調整をしていきましょう。


よくある疑問と誤解(Q&A)

Q1. フリーランスになったばかりで収入が不安定です。保険料を払う余裕がない場合、保険は諦めるべきでしょうか?

A:👉収入が不安定な時期こそ、実は保険が必要なタイミングです。貯金が少ない状態で働けなくなったら、すぐに生活が立ち行かなくなるからです。まずは月3,000円程度の就労不能保険だけでも入っておくことをおすすめします。余裕ができたら医療保険や賠償責任保険を追加していけば大丈夫です。

Q2. 国民健康保険に入っていれば、医療費の3割負担で済むと聞きました。それだけでは不十分なんでしょうか?

A:👉国保は医療費の補助はしてくれますが、働けない期間の収入は補償されません。例えば入院して1ヶ月仕事ができなかった場合、医療費の自己負担は数万円で済んでも、その間の収入ゼロで家賃や生活費が払えなくなるリスクがあります。だからこそ、就労不能保険で「収入の穴」を埋める必要があるんです。


これらは全て正しい知識があるだけで避けられるトラブルばかりです!


トラブルの原因はあなたの人間性ではなく「知識不足」

「何でこんなトラブルばっかり起こるんだろう。もしかして向いていないのかな…」と悩んだこと、私も何度もありました。
でも今になって思い返してみると、自分自身を責める必要なんて全くなくて、ただの知識不足だったんですね!

CFQ(個人事業経営士)公式参考書は、まさにそんな人のために作られました。

この1冊で身に付く知識

  • 届出・税務の基礎(開業届、青色申告、インボイス制度)
  • 契約・法務の実務(契約書の作り方、著作権、下請法)
  • 保険・リスク管理(損害賠償、PL保険、トラブル対応)
  • ビジネスマナー・オンラインマナー(会社員勤務の経験が少ない方にも)
  • ケーススタディ(実例から学ぶ失敗パターン)
  • 4択式テスト(理解度チェック)

単なる制度を解説する内容ではなく、「明日から使える実践知識」が詰まっています。

こんな人におすすめ

  • 今の自分、何がいけないかが分からない
  • 契約書・見積書の作り方に自信がない
  • 確定申告でいつも不安になる
  • クライアントと対等に接したい
  • もっと自分に自信を持ちたい

私自身、この参考書に出会ってから、「一人で抱えて不安」が「自信を持って対応できる」に変わりました。
あなたの「事業者としての土台」を、この1冊がしっかり支えてくれます。

👉CFQ(個人事業経営士)の公式参考書詳細はこちら


【まとめ】保険はまず「最低限から」

保険について調べ始めると、選択肢の多さに圧倒されてしまうかもしれません。でも大丈夫です。完璧な保険を選ぶ必要はないし、今すぐ全部に入る必要もありません。

大切なのは「自分にとって一番怖いリスクは何か」を考えて、そこから優先的に備えていくこと。私の場合は「働けなくなること」が一番怖かったので、まず就労不能保険に入りました。あなたにとっての「一番怖いリスク」は何でしょうか?

フリーランスとして働き続けるために、保険は決して無駄な出費じゃありません。むしろ、自分のキャリアを守るための必要経費です。明日、あなたが階段を踏み外さないとも限らない。そう考えたら、今日から動き出す理由になるんじゃないでしょうか。

あなたが安心して仕事に集中できる環境を、少しずつ整えていってください。

このようなモヤモヤを解決したいのであれば、フリーランスの資格「CFQ」を取得を検討しましょう。
この資格は、クライアントに対して「フリーランス実務をしっかり学んだ人」という信頼を、目にみえる形で示すことができるようになります!

「個人事業経営士・CFQ」資格について詳しく知る