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キャッシュレスとポイ活の使い分け|現金オンリーの店で立ち往生した話

  

こんにちは。フリーランスひかるです。
「キャッシュレス決済も使うし、ポイ活もしている」という方、多いと思います。
でもその2つ、個人事業主としてはちゃんと使い分けたほうがいいって、知っていましたか。

私自身、独立したての頃は事業用も私用も同じカード・同じQRコード決済で何でも払っていました。
ポイントが貯まって得した気分になっていたんですが、確定申告のときに「これって経費?ポイント分は?」と手が止まった経験があります。

でも実は、この「なんとなく使い分けていない」状態のまま放置していると、申告のときに余計な時間を取られたり、思わぬ見落としにつながったりするんです。

この記事を読むとわかること

  • 2025年にキャッシュレス決済比率が58%まで伸びた一方、地方に「現金オンリー」の店が残っている理由
  • ポイ活で貯めたポイントが、個人事業主だといつ税金の対象になるのか
  • 事業用と私用の決済を分けたほうがいい、本当の理由

キャッシュレスとポイ活、個人事業主がまず決めるべきは「分ける」ことだけ

先に結論を言うと、キャッシュレスとポイ活そのものは、正しく使えばフリーランスにとって得しかありません。
見直すべきは還元率の高さではなく、事業用と私用の決済を分けているかどうかです。

ここを分けていないと、確定申告のときに「この支払い、経費だっけ」と手が止まります。
なぜそう言えるのか、私自身の失敗も含めてお話しします。

使い分けで失敗する人に共通する、たった1つの思い込み

まず、いまのキャッシュレス事情を数字で見ておきます。
経済産業省が発表した2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%で、前年の52.8%から5.2ポイント伸びました。
内訳はクレジットカードが82.7%と大半を占め、コード決済が10.2%、電子マネーが3.7%、デビットカードが3.4%です。
政府は2030年に65%、将来的には80%を目標にしています。

これだけ見ると「もう現金はいらない」と思いがちですが、実際は地方を中心に現金オンリーの店がまだ残っています。
普及率は「全国平均」の数字であって、自分の生活圏がその通りとは限らないんです。

そしてもう1つ、ポイ活について多くの人が思い込んでいることがあります。
それが「ポイントは非課税だから、いくら貯めても申告は関係ない」という考え方です。
通常の買い物でつく還元ポイントは、値引きとして扱われることが多く、直ちに課税されないケースが大半です。
ただし、ポイントサイトの成果報酬やキャンペーン特典のように「対価性のある収入」とみなされるものは、雑所得や事業所得として申告が必要になる可能性があります。

会社員によくある「年間20万円以下は申告不要」というルールも、個人事業主には適用されません。
事業所得を申告する立場である以上、金額の大小で申告の要不要を自己判断することはできないんです。

ちなみに、事業用カードで貯めたポイントを経費の支払いに充てた場合、ポイント分は値引きとして扱われます。
経費に計上できるのは、ポイントを使ったあとの実際の支払額だけです。
何が経費にできて、どこまでが値引き扱いになるのかは個人事業主の経費にできるもの一覧【判断チェック付き】でも詳しくまとめています。

「スマホをかざしてウロウロ」が教えてくれた、地方のキャッシュレス事情

実はこれ、私自身の失敗というより「思い込み」の話です。
だいぶキャッシュレスが普及したとはいえ、まだ現金オンリーの店は多いです。
特に地方の個人商店や飲食店は、まだまだ現金だけというところが少なくありません。

ポイントカードもスマホのアプリに集約して、財布をスッキリさせよう。
そう思って会員証をすべてアプリに入れていた時期があったのですが、これが思わぬ落とし穴でした。
電波が悪い場所だと、会員証のバーコードがうまく表示されないことがあるんです。

地方の出張先で、電波が1本しか立たないお店に入ったときのことです。
会員証を出そうとしてもアプリが読み込まず、店の外まで出てスマホをかざしながらウロウロした経験があります。
傍から見たら完全にコントだったと思います。

これは能力や性格の問題ではなく、単純に「キャッシュレス前提で組んだ準備」が現実の環境に追いついていなかっただけの話です。
現金という選択肢を残しておかなかったことが、原因のすべてでした。

電波1本のバーで、会員証だけが表示されなかった

スマホの画面を上に掲げる。
アプリのローディングマークだけが、ぐるぐると回り続けていた。

店の入口のガラス越しに、レジの店員がこちらを見ている。
後ろに並んだ客が、小さく足を踏み替えた。

一度外に出る。
自動ドアの前でスマホを頭上に掲げ、少しずつ場所を変えながら電波を探す。
アンテナのアイコンが、1本から2本になったところでアプリを開き直した。

会員証の画面はまだ真っ白のままだった。
財布から現金を取り出し、レジに戻る。
「今日はポイントなしで大丈夫です」
そう言って小銭を数える指先が、いつもより少し遅かった。

キャッシュレスとポイ活を、正しく使い分けるための3ステップ

キャッシュレスとポイ活で損をしないためには、次の3つのステップを押さえておけば十分です。

ステップ1、事業用と私用の決済手段を分ける
クレジットカードやQRコード決済を、事業用と私用で1つずつ分けておきます。
こうしておくだけで、確定申告のときに「これは経費だっけ」と迷う時間がなくなります。

ステップ2、現金は常に1〜2万円ほど持ち歩く
全国平均でキャッシュレス比率が58%になっても、地方や個人商店では現金しか使えない場面が残っています。
電波状況にも左右されない、確実な決済手段として現金の枠を残しておきましょう。

ステップ3、ポイントの発生元を記録しておく
通常の買い物還元なのか、ポイントサイトの成果報酬なのかで、税務上の扱いが変わります。
どこで、どうやって貯めたポイントかを、家計簿アプリやメモ程度でいいので残しておくと安心です。
キャッシュレス決済の明細をどこまで保管しておけばいいかはレシートvs領収書、どっちが正解?も参考にしてみてください。

この3つを押さえておけば、「ポイントは貯めたけど申告どうするんだっけ」という事態は防げます。

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キャッシュレス ポイ活 使い分けに関するよくある疑問 

(個人事業経営士CFQ 監修)

Q1. ポイ活で貯めたポイントは確定申告が必要ですか

A:通常の買い物でつく還元ポイントは値引き扱いのことが多く、基本的には申告不要とされています。
ただしポイントサイトの成果報酬やキャンペーン特典のように対価性のある収入は、雑所得や事業所得として申告が必要になる可能性があります。

Q2. 個人事業主にも「ポイントは20万円以下なら申告不要」というルールは使えますか

A:使えません。20万円ルールは給与所得者が副業の所得について申告を省略できる特例です。
事業所得を申告する個人事業主には適用されないため、金額の大小で申告不要と自己判断しないよう注意してください。

Q3. 事業用のポイントを経費の支払いに使ったら、経費はいくらで計上すればいいですか

A:ポイント分は値引きとして扱われるのが一般的で、実際にポイントを充当したあとの支払額を経費として計上します。
値引き前の金額をそのまま経費にすると、実態より多く計上してしまうので注意が必要です。


このように、正しい知識があるだけでトラブルは避けられます!


まとめ|キャッシュレスとポイ活は、フリーランスこそ「分けて」使うのが正解

キャッシュレスとポイ活で本当に押さえておくべきなのは、還元率の高さよりも「分けて使う」ことです。
事業用と私用の決済を分け、現金の枠も残し、ポイントの発生元を記録しておく。
このシンプルな3つさえ守れば、確定申告で手が止まることはなくなります。

迷ったときは、また戻ってきてください。
次に電波の悪いお店に入ったとき、あなたが財布から現金をさっと出せている姿を、私は見てみたいです。

 

 

この記事の監修者

フリーランスひかる
大手IT企業に勤務後独立。フリーランス歴15年超。
報酬未払い、契約トラブル、ブラッククライアント案件…いろんな修羅場を経験してきました。
「あの時知ってさえいれば…」という後悔をバネに、フリーランスの人が同じ失敗をしないよう、自分の身を守る知識と、今日からできる対処法をお伝えしていきます。
フリーランス実務資格「個人事業経営士CFQ」監修

※個人事業経営士(CFQ)は、当機構が認定する民間資格です。
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