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社会人経験ゼロで請求書3回出し直した話|振込手数料・締め日・タイミングを今日からコピペ対応

この記事は、フリーランス実務資格「個人事業経営士・CFQ」監修のもと作成しています。

こんにちは。フリーランスひかるです。

納品が終わって、ほっとした瞬間に「そういえば、請求書っていつ出せばいいんだろう」と気づいたこと、ありませんか。

「納品したんだから今すぐ送っていいのかな」「締め日って何のこと?」「振込手数料って、差し引いていいの?」――調べても調べても、なんとなくしっくりくる答えが見つからない。

フリーランスになりたての頃、請求まわりの「常識」って、誰も教えてくれないんですよね。私も最初の3ヶ月で、請求書を3回出し直す経験をしました。その話、今日は全部書きます。


✅ この記事はこんな方におすすめ

  • 就活をせずに卒業後すぐフリーランスになった、社会人経験ゼロの方
  • 「納品後に請求書を送ったら、出し直しを求められた」経験がある方
  • 振込手数料・締め日・請求タイミングについて、今さら誰にも聞けない方

この記事の監修者

フリーランスひかる
フリーランス歴10年超。
報酬未払い、契約トラブル、ブラッククライアント案件…いろんな修羅場を経験してきました。
「あの時知ってさえいれば…」という後悔をバネに、フリーランスの人が同じ失敗をしないよう、自分の身を守る知識と、今日からできる対処法をお伝えします。
※フリーランス実務資格「個人事業経営士・CFQ」監修

 

担当者が「これは困る」と感じた請求書のリアル

フリーランス向けの勉強会で、あるWebディレクターの方から聞いた話です。

「新卒フリーランスの子に仕事を頼んだとき、納品の翌日に請求書が届いたんですよ。それ自体は問題ないんですが、締め日が翌月末なのに、金額も端数の処理もバラバラで、振込手数料を差し引いた金額で送ってきて。3回くらいやり取りしました」

担当者は怒っているわけじゃなく、「教えてあげればよかった」という後悔の色が滲んでいました。

請求書まわりのトラブルで多いのは、大きく3つです。

1. 請求タイミングが契約と合っていない クライアントによって「月末締め・翌月末払い」「20日締め・翌月10日払い」など、締め日と支払いサイクルが決まっています。それを無視して「納品したからすぐ請求」は、相手の経理フローを崩してしまいます。

2. 振込手数料の扱いを確認していない 慣習として「振込手数料は支払い側(クライアント)が負担する」ケースが多いですが、契約書に明記されていない場合もあります。勝手に差し引いた請求書を送ると、再発行を求められることがあります。

3. 請求書の項目・端数処理が一致していない 消費税の端数(切り捨て・切り上げ・四捨五入)がクライアントの処理と合わないと、金額がずれます。1円の差でも経理担当者には手間がかかります。

「知らなかっただけ」で済む話ですが、知っておくと3回のやり直しが0回になります。


独学で乗り越えようとして、ズルズルはまったこと

フリーランス1年目の私は、請求書のテンプレートをネットで探して、とりあえず使っていました。

最初のクライアントに請求書を送ったとき、相手から「弊社は月末締めなので、来月末に改めて送ってください」と返ってきました。締め日という概念を、そのとき初めて理解しました。

2回目の失敗は振込手数料です。「先方が払ってくれるだろう」と思って満額で請求したら、「手数料はご負担いただいています」と言われ、修正依頼が来ました。契約書を読み直したら、確かにそう書いてありました。

3回目は、消費税の端数処理。自分で切り上げしていた金額が、先方の計算と1円ずれていて、経理から「金額が合わない」と問い合わせが来ました。

3つとも「契約書をちゃんと読んでいれば防げた」ことでした。でも当時の私には、どこを読めばいいかすらわからなかった。

フリーランスの請求トラブルは、決して珍しい話ではありません。国民生活センターや各地の相談窓口にも、報酬未払いや請求書まわりの相談が毎年寄せられています。(参考リンクは記事末尾に記載)

「自分で調べてなんとかする」の限界は、知らないことが何かを知らないうちに来ます。


「角が立たない」請求のコツと、今日使えるテンプレート

請求まわりで信頼を積み上げるには、3つのポイントを押さえておくと変わります。

ポイント1 契約前に締め日と支払いサイクルを確認する

仕事を受ける前、もしくは契約書のサインをする前に確認しておくのが理想です。聞きにくければ、こんな文面が使えます。

【コピペOK】確認メール例文

件名:お取引条件の確認について

〇〇様

このたびはお仕事のご依頼をいただき、ありがとうございます。
請求書の発行にあたり、確認させてください。

・締め日と支払日(例:月末締め・翌月末払い など)
・振込手数料の負担(御社側 / 弊方負担 など)
・消費税の端数処理(切り捨て・切り上げ・四捨五入 のいずれか)

確認できましたら、以後の請求書に反映いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

「聞くのが失礼かな」と思う必要はありません。むしろ確認してくれる方が、担当者は助かります。

ポイント2 請求書は「締め日の数日前」に送る

納品が完了したあと、締め日に合わせて請求書を送るのが基本です。たとえば「月末締め」なら、25〜28日頃に送ると、経理処理に間に合います。納品翌日に送るより、ずっとスムーズです。

ポイント3 出し直しになったときの対応文

件名:請求書の再送について(修正版)

〇〇様

先日お送りした請求書について、〇〇の点を修正いたしました。
お手数をおかけして申し訳ございません。
修正版を添付しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。

短くて丁寧。これで十分です。


請求書作成ツール(無料・インボイス対応)

請求書の作成は、以下のツールが無料から使えます。インボイス制度(適格請求書)にも対応しています。

テンプレートが用意されていて、消費税の端数処理も自動で設定できます。最初の1枚はツールに頼るのが正直おすすめです。


「請求できる人」になるために、本当に必要な知識

フリーランスとして安定して働くために、実務で必要になる知識を整理してみます。

「スキルがないから仕事が取れない」と思いがちですが、スキルと同じくらい「知識」がビジネスの土台になります。

実務で本当に必要な知識リスト

カテゴリ具体的な内容
契約まわり契約書の読み方・業務委託と雇用の違い・著作権の帰属
見積もり・請求見積書の作り方・請求タイミング・インボイス対応
税務確定申告の基本・経費の考え方・消費税の扱い
トラブル対応報酬未払いの対処・キャンセル時の対応・契約解除
ビジネスマナーメールの書き方・納期交渉・クライアントとの距離感

どれも「やっていくうちに覚えるもの」と思われがちですが、知らないまま進むと私のように3回出し直す羽目になります。

知識があると、契約前に「この条件は自分に不利かも」と気づける。請求書を送る前に「この手数料の扱い、確認した方がいいな」と判断できる。それが信頼につながり、長く一緒に仕事をしてもらえる関係になっていきます。

「なんとなく怖い」から「わかった上で判断できる」に変わるだけで、フリーランスの仕事のしやすさは全然違います。


明日からできること(3ステップ)

ステップ1 今の契約書を1枚、開いてみる 締め日・支払い日・振込手数料の負担・端数処理の4点を確認します。書いていなければ、次の連絡のタイミングで確認メールを送るだけでOKです。

ステップ2 無料の請求書ツールを1つ登録する Misocaやfreeeなどのツールにアカウントを作っておきます。テンプレートがあるので、次回の請求書は30分以内に作れます。

ステップ3 請求書を送る前に「締め日チェック」を習慣にする 「納品した → すぐ請求書を送る」ではなく、「締め日を確認してから送る」の順番に変えるだけです。


請求まわりの知識をもっと体系的に身につけたい方には、個人事業経営士「CFQ」資格が参考になるかもしれません。税金・確定申告・契約・マナーまで、フリーランスに必要な知識がまとめてカバーされています。資格を取ることが目的ではなく、「学ぶ地図」として使うのもありです。


よくある疑問と誤解(Q&A)

Q1. 請求書を送ったのに、2週間経っても振り込まれません。催促してもいいですか?

A:👉支払いサイクル(例:翌月末払い)を過ぎても入金がない場合は、催促するのは問題ありません。「お忙しいところ恐れ入りますが、〇月〇日付の請求書についてご確認いただけますでしょうか」と、柔らかく事実確認するメールを1通送るのが最初のステップです。それでも無応答が続くようであれば、フリーランストラブル110番への相談も選択肢に入ります。

Q2. インボイス登録していないと、クライアントから仕事を断られることはありますか?

A:👉インボイス未登録のフリーランスに発注すると、クライアント側が消費税の仕入税額控除を受けられないため、取引を見直すケースが実際に起きています。ただし、個人への少額取引や免税事業者との取引を継続しているクライアントも多く、「必ず断られる」とは言い切れません。登録するかどうかは、自分の取引先の規模や状況を見て判断するのが現実的です。


これらは全て正しい知識があるだけで避けられるトラブルばかりです!


トラブルの原因はあなたのスキルや人間性ではなく「知識不足」

「何でこんなトラブルばっかり起こるんだろう。もしかして向いていないのかな…」と悩んだこと、私も何度もありました。
でも今になって思い返してみると、自分自身を責める必要なんて全くなくて、ただの知識不足だったんですね!

じゃあどうやって効率よく学ぶ?

私が「もっと早く知りたかった…」と思ったのが、CFQ(個人事業経営士)の参考書でした。

この1冊で身に付く知識

  • 届出・税務の基礎(開業届、青色申告、インボイス制度)
  • 契約・法務の実務(契約書の作り方、著作権、下請法)
  • 保険・リスク管理(損害賠償、PL保険、トラブル対応)
  • ビジネスマナー・オンラインマナー(会社員勤務の経験が少ない方にも)
  • ケーススタディ(実例から学ぶ失敗パターン)
  • 4択式テスト(理解度チェック)

単なる制度を解説する内容ではなく、「自分の身を守るための知識」が詰まっています。

こんな人におすすめ

  • 今の自分、何がいけないかが分からない
  • 契約書・見積書の作り方に自信がない
  • 確定申告でいつも不安になる
  • クライアントと対等に接したい
  • 自分の身は自分で守りたい

私自身、この参考書に出会ってから、「一人で抱えて不安」が「自信を持って対応できる」に変わりました。
あなたの「事業者としての土台」を、この1冊がしっかり支えてくれます。
資格取得が目的じゃなくても、手元に置いておくだけで「困ったときの辞書」みたいに使えるので、私は今でもよく見返しています。

👉CFQ(個人事業経営士)の参考について詳しく知る


【まとめ】「知識」があれば大丈夫!

請求書まわりで迷うのは、「知らなかっただけ」です。社会人経験がなかったから、誰かに教えてもらう機会がなかっただけ。それは恥ずかしいことじゃないし、今から知ればいい。

「締め日を確認する」「振込手数料の扱いを聞く」「ツールを使う」――どれも、今日から始められる小さなことです。

自分で判断できる材料が増えるほど、フリーランスは強くなれると思っています。迷ったときは、またいつでもここに戻ってきてください。