
「インボイス、登録した方がいいのかな…」
「免税のままでも問題ないって聞いたけど…」
「請求書ってどう変わるの?」
インボイス制度の導入から1年以上。制度の概要は理解していても、実際の選択判断や現場対応では、まだまだ混乱が残っています。
今回は、よくある誤解と現場のリアルな声をわかりやすく整理し、あなたの不安が1つでも軽くなることを願って記事をまとめました。
この記事でわかること
- インボイス制度に関する誤解と正しい情報
- 免税事業者でも取引継続は可能か?
- インボイス登録によって何が変わるのか?
- 「登録すると損」は本当か? 実は経費になるという視点
インボイス登録、「損」って本当?──見落とされがちな「経費」の視点
インボイス登録をしたことで、「毎年◯万円も消費税を払わなきゃいけない…」「登録なんてするんじゃなかった…」と感じた人もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
実はこの「納めた消費税」、まるっと経費扱いになるのです。
■消費税も「必要経費」になる
個人事業主は、売上から経費を差し引いた「所得」に対して所得税がかかります。
インボイス登録後は「預かった消費税(売上)」から「仕入や経費にかかった消費税」を引いた残りを納税しますが、その「納めた消費税」自体を「租税公課」として経費にできるのです。
■結果的に所得税が減ることも
項目 | 登録なし | 登録あり |
---|---|---|
年間売上(税込) | 3,000,000円 | 3,000,000円 |
経費 | 1,000,000円 | 1,000,000円 |
消費税納税額 | なし | 約136,000円 |
経費計上後の所得 | 2,000,000円 | 1,864,000円 |
所得税の対象額 | 高い | 低い |
※簡易課税や控除などを考慮しない概算です
こうして見ると、登録による納税は「丸ごと損」ではなく、税全体のバランスで見ればプラスになるケースもあることが分かります。
よくある誤解とホンネQ&A
Q. 「インボイスに登録しないと仕事が来ない」は本当?
A. 全部がそうではありません。取引先によって方針は異なり、免税事業者とも継続している企業も多く存在します。
Q. 「登録すると損するからやめた方がいい」って聞いたけど?
A. 一概には言えません。仕入税額控除や取引の安定化など、長期的にプラスになる要素もあります。
Q. 納めた消費税は、結局どこに行くの?
A. 納付する消費税額は「租税公課」として経費に計上できます。
結果として課税所得が減り、所得税や住民税が下がるケースもあります。
Q. 免税のままを選ぶ人って、実際どんな人?
A. 売上1,000万円未満のクリエイターや個人講師などに多く、「売上が安定していない」「煩雑な処理を避けたい」などの理由で様子見するケースも少なくありません。
Q. クライアントに「インボイス登録してないの?」って言われたらどうする?
A. 状況を丁寧に伝えた上で、今後の対応方針を説明しましょう。取引の継続には、誠実な対話が大切です。
「制度の理解」と「実務対応」のあいだに、いつも不安があった。
インボイス制度、確定申告、契約書の見直し、マナー、クライアント対応…。
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まとめ:「迷っている」あなたに必要なのは、情報と、選ぶ力。
インボイス制度は、あなたの働き方や価値観にも影響を与える重要な制度です。
けれど、それは決して「登録しなければ仕事がなくなる」といった、一方通行なルールではありません。
周囲の声に振り回されるのではなく、自分の事業スタイル・収支・目指す未来を見つめて、納得のいく判断をすることが何より大切です。
制度を理解し、事実を整理し、選べる力を持つこと。
それが、これからのフリーランスに必要な“武器”になります。
あなたの判断を、きっと誰かが待っています。
そして、私たちはいつでもその選択を応援しています。