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【賢く節税!】青色申告は本当におトク?フリーランスの節税3つのポイントを紹介!

その青色申告、本当に使いこなせてる?

私がフリーランスを始めたばかりのころ、「とりあえず青色申告にしておくとおトク」という話を聞いて、あまり深く考えずに青色申告を申請しました。

でも実際にいろいろ聞いてみると、「青色申告は65万円の控除があるはずなのに、節税になってない!」という声もちらほら。

実は、節税のための制度を活かすには、ちょっとした「実務力」が必要になるんです。

今回は、青色申告をうまく使いこなせていない実例をもとに、フリーランスにとって本当に役立つ節税の基本を解説します。


1. 「青色申告なら安心」は思い込み?〜ある失敗談から〜

私がまだ開業1年目だったころの話です。
「青色申告は得だよ」と知人に言われて、特に細かいことは何も調べずに申請しました。

帳簿づけも面倒そうだし、なんとなくでクラウド会計に登録。

でも、「65万円控除を受けるための要件」を知らなかったんです。

翌年、確定申告の直前になって、「これ、ちゃんと複式簿記つけてないと控除できないですよ」と知り合いの税理士さんに言われて、複式簿記が分からなかった私は慌てて白色に変更することに…。

当時の私は、「青色=とにかくお得」と思い込んでいて、制度の仕組みを知らずに使うことの怖さを身をもって知りました。


2. 青色申告で節税できる3つのメリット

「青色申告ってお得」と聞いても、
実際どこでどう節税になるのか、いまいちピンとこないこともありますよね。
でも、きちんと手続きをすれば、実はこんなメリットがあるんです。


✅ 青色申告の3つのメリット

① 最大65万円の控除が受けられる

「青色申告特別控除」は最大65万円(e-Tax+複式帳簿が条件)。
この分、課税所得が減る=所得税も住民税も節税になります。

② 赤字を翌年以降に繰り越せる

例えば開業1年目で赤字になっても、その金額を最大3年間繰り越して、翌年以降の黒字と相殺できます。これ、白色申告ではできません。

③ 家族への給与を「必要経費」にできる

「青色事業専従者給与」を届け出れば、家族に支払う給与も経費扱いOKに。
これも、白色では金額の上限があったりと自由度が低いんです。

こうした制度は、申請しないと一切使えないので、「何となく」で始めてしまうと損することも…。
しっかり理解して、必要な届出を済ませた上で青色申告を活用しましょう。

メリットをまとめてみました

  1. 65万円 or 10万円の特別控除が受けられる  → ただし、65万円控除には「複式簿記+e-Tax提出」が必要。
  2. 赤字を3年間繰り越せる  → 事業が赤字でも、翌年以降に節税効果を活かせる。
  3. 家族への給与を経費にできる(専従者給与)  → 生計を共にする家族に支払う給与が、事業の経費として認められる。
比較項目白色申告青色申告(10万円)青色申告(65万円)
控除額なし10万円65万円
記帳方式単式簿記単式簿記複式簿記(貸借対照表も必要)
提出方法紙でもOK紙でもOKe-Tax必須
赤字の繰越不可可能可能
専従者給与一部のみ全額計上OK全額計上OK

これらのメリットを「活かすには条件がある」ことを知らない人が多いのが現実。
複式簿記の記入が必須、赤字の繰越、家族の給料も経費になる、という点も注意が必要です。

では、初心者の難関「複式簿記」をしっかりと記入するためには何をすればいいのでしょうか?


3. 複式簿記の書き方ってどうすればいい?

「複式簿記」と聞くと、「簿記2級の世界じゃないの…?」と思わず身構えてしまいますよね。

複式簿記の考え方は、一言で言うと「原因と結果」です。
一つの取引に対し、「借方(かりかた)」「貸方(かしかた)」という、原因と結果から記録する方法で、借方と貸方の金額は常に一致する、と考えましょう。

例えば、「100円の現金によって100円の売上が上がった取引」については、100円の現金が入ってくること(原因)と、100円の売上が上がったこと(結果)での2方面から把握します。

実際にやろうとするとイメージ湧かないですよね?
でも、いまは会計ソフトやアプリで簡単に複式帳簿がつけられる時代

たとえば以下のようなクラウド会計ソフトが多くのフリーランスに使われています。

マネーフォワードは「家計管理の基本機能」であれば無料で利用できるので、一度お試しいただくとクラウドソフトのイメージが沸くと思います。

上記の3つのサービスはいずれも「仕訳の知識ゼロでも使える」ように設計されており、銀行口座やクレカと連携して自動入力してくれる機能も充実しています。

国税庁の「帳簿の記入の仕方」というPDFも併せて確認してみましょう!


4. CFQで学べる「信頼される税務知識

CFQ(個人事業経営士)では、青色申告を含む開業届・税務の基本から、実務で役立つ記帳の考え方までを体系的に学べます。

「なんとなく申告してる」から、「根拠をもって安心できる働き方」へ。

知識は、自分を守る武器になるだけでなく、クライアントからも「この人は実務面でもしっかりしているから安心」と信頼を得るポイントになります。

CFQ(個人事業経営士)の公式参考書はこちら



まとめ「節税=仕組みを知ってこそ活きる力」

青色申告は、ただ登録すれば得をする制度ではありません。
正しく理解し、条件を守って活用することが前提です。

そして、そのプロセスこそが「信用される働き方」に直結します。
フリーランスとして継続していくためには、「見えないところの信頼」がとても大切。

制度を味方につける力、いっしょに身につけていきましょう。

👉「個人事業経営士(CFQ)」についてもっと知る